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#2101 今年も居残り
越冬を終えて、仲間たちは北へと向かいましたが、
このオナガガモは、また居残りです。
これで、3年目か4年目になると思います。
羽の長さが、かなり短くなりました。
衣替えで風切羽を落としたため、しばらくは飛べないので、
今年も帰る気は、さらさらなさそうです。
繁殖期が終わり、もうお洒落をする必要はありません。
見た目がカルガモのように、さらに地味に変わります。

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#2102 卯月夕景
少し前までは、寒い寒いと呟いていましたが、
最近は暖かい日が続くようになり、ありがたいことです。
芽吹いた植物たちは、先を急ぐかのように成長をして、
池のヨシやマコモも、ぐんぐん伸びてきました。
夕方の光を浴びて、緑が輝いています。
その陰ではアオサギが、獲物に狙いをつけたようです。
この後、大きなタウナギを捕らえて、
嘴に咥えたまま、いずこへかと飛んで消えました。

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#2103 縞々模様
雨上がりに、アカボシゴマダラの幼虫がいました。
元来は暖かな南方系の外来種で、人為的に連れて来られたため、
日本の寒さには、まだ十分に適応ができていません。
近縁の在来種に比べると、冬を越せる率が低いようですが、
それでも、このように氷点下の気温に耐えたものが、
世代を繋いで、定着をしていくのだと思います。
越冬をすると、夏から秋の個体には見られない縞模様が出ます。
エノキの若葉に似せて、隠れているつもりかもしれません。
どのようにその技術を身に付けたのか、本当に不思議です。

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#2104 春の喜び
春も本番になり、あちらもこちらも花盛りです。
林の中では、マユミが咲き始めました。
イエーイと元気に、両手を広げているようにも見えます。
花びらは4枚あり、白をベースに薄い緑を帯びた感じで、
形も色も地味なため、人間にはあまり気づかれないようですが、
よい匂いがするのかアブなどが訪れて、受粉を助けてくれます。
秋になると実がついて、鳥たちにはありがたいご馳走です。
その艶やかな姿は、アーカイブスでご覧をいただけます。

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#2105 自分らしく
ミズキの花の下を、アオサギが歩いています。
お花見をするのかと思いきや、そうではないらしく、
池の倒木に登り、水面を睨んだまま動きません。
どうするのだろうかと、しばらく様子を見ていると、
両足をピンと伸ばして、頭から水に飛び込みました。
残念ながら、獲物には逃げられてしまい、
鳥にも恥ずかしいという感情があるようで、足早に消えました。
カワセミを真似て、挑戦をしてみたのかもしれませんが、
やはり、自分に合うやり方がよいのです。

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#2106 デザインの不思議
これは標本ではなくて、きちんと生きています。
羽化をしたばかりで、まだ綺麗なコミスジです。
地面に下りて、水や栄養分の補給をしているようです。
写そうとすると、最初は逃げてしまうものの、
しばらく繰り返すうちに、警戒心が薄れるのか、
手が届くところにまで近づいて、左右一杯に撮れました。
蝶の翅には、それぞれ独特の模様がありますが、
なぜそのデザインなのか、いつも不思議に思うのです。

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#2107 立夏を過ぎても
立夏が過ぎて、暦の上では夏が始まります。
それでもまだ、気温が下がる寒い日もあり、
数日前は、昼間でも14℃にしかなりません。
どうしようかと悩みつつも、押入れの奥から冬物を出しました。
また洗濯をして、片付ければよいのです。
ハクウンボクは、エゴノキと同じ仲間のです。
花はよく似ているものの、房状に咲くのが違うところで、
雲のように見えるのが、名前の由来とされています。
木漏れ日が先端に射す瞬間に、シャッターを切りました。

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#2108 プロポーズ
カワラバトにも、恋の季節が訪れています。
この雄は部分的に白くて、ここではめずらしいです。
鳴き声を出して、胸を膨らませてみたりと、
あの手この手で、一生懸命にアピールをするものの、
雌のほうは、まるでその気はないようで、
拾い食いをしながら、あちらこちらと逃げ回ります。
徒歩での追いつ追われつは、10分間ほど続いて、
残念ながら、プロポーズは実りませんでした。

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#2109 蜻蛉のアーカイブス
雨上がりに、アオモンイトトンボがいました。
未成熟の雌は、派手な橙色なので、
ヨシの葉にいると、簡単に見つけることができます。
昨年の秋に、このウェブサイトのリニューアルをして、
♯2000までのいくつかを、アーカイブスに纏めていますが、
それ以降、新たな項目が増えていないのが気になり、
今月の上旬に、蜻蛉のカテゴリーを追加しました。
すでにある写真から選んで、載せる順序を考えるだけなのに、
実際に作業をすると、意外に悩んで時間がかかるのです。

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#2110 葉の上のオブジェ
ボダイジュの葉から、何かが出ていました。
くねくねとして、長さは1センチ程度です。
ファインダーで覗いてみると、オブジェみたいで、
シュールな絵画のような、不思議な感じがします。
これはフシダニによる、いわゆる虫こぶの一種で、
寄生された部分が、突起状に変形をしたものです。
風が強くてぶれてしまい、ピントも合わせにくいので、
柔らかな光の日に、出直して写しました。

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