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#2111 ややスパルタですが
カイツブリが、ちいさなオオクチバスを子供に与えますが、
それでも大きすぎて、吐き出してしまいました。
他の4羽の雛たちも、やはり誰も食べられません。
親鳥がしつこく、繰り返し口元に運んであげているうちに、
少しずつ魚の形が崩れて、ぼろぼろになり、
3巡目くらいで、ようやく1羽の喉を通りました。
時代に逆行をする、スパルタな給餌ですが、
自然で生きるには、無理にでも呑み込む必要があるのかもしれません。

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#2112 ハナではないショウブ
このあたりの水辺で、ショウブをよく見かけます。
子供の頃の端午の節句に、菖蒲湯でお世話になりました。
かつては、サトイモ科に分類をされていたのが、
いまは独立をして一国一城の主、ショウブ科です。
黄色い部分は花穂で、まわりに無数のちいさな花がついています。
大きく青く咲くものだと、思う人も多いようですが、
それはアヤメ科のハナショウブという、まるで別の植物になります。
育つ場所や葉の形が似ているので、間違いやすいのかもしれません。

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#2113 春型のアカボシゴマダラ
アカボシゴマダラは、名前にもある通り、
♯2017のように、翅に特徴的な紋様がついています。
しかし、越冬をして羽化をした個体は、
赤のドットが薄くて、ほぼ白と黒の2色しかありません。
一見すると、ゴマダラチョウのようです。
この冬は寒さが和らいだところで、また気温が下がり、
あと一歩で、春を迎えられた幼虫の中には、
再びの冷え込みで、力尽きたものもいるようです。
もしかすると、今年は発生数が少なくなるのかもしれません。

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#2114 真夏日になる頃
5月20日は気温が32℃まで上がり、ついに真夏日です。
年間で初めて記録をした日が、昨年は6月12日と遅いものの、
2022年と23年は、5月中旬から下旬にかけてなので、
近年のうちでは、平均的かもしれません。
しかし、夏は平年よりも暑くなるという予報が出ています。
ガマズミの花は、このあたりでは5月に咲いて、
秋になると、たくさんの赤い実がつきます。
騙されて口にしても、毒殺されたりはしませんが、
やや酸味があり、あまり食用には向かないようです。

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#2115 鼻をつまむ
雨上がりに、ツマミタケが出ていました。
大きさは15センチほどで、足腰が弱くてすぐに倒れます。
指でつまんだような先端部が、名前の由来です。
傘がないキノコで、赤い部分に焦げ茶色の胞子が出てきて、
異様な臭気を発するので、鼻もつまみたくなります。
犬と散歩をしている人に、何かいるんですかと訊かれました。
臭いに誘われた蝿を追い払いながら、地面にカメラを向けていれば、
おかしな人だと思われても、仕方がないかもしれません。

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#2116 無事に着きますように
ゴールデンウィークが明けて、もう初夏の陽気だというのに、
池にはまだ、数羽のキンクロハジロがいました。
もしかすると、北に帰れる状態ではない仲間がいるのかもしれません。
それから1週間ほどして、ひと組のつがい以外はいなくなりました。
そう長くは待てないので、ほとんどは先に旅に出たようです。
心配をしていたものの、5月下旬には残りの2羽も姿が消えました。
ふたりだけで長距離を渡り大丈夫なのかと、気になります。
無事に海を越えて、営巣地に着けることを祈るばかりです。

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#2117 走り梅雨
5月も下旬なので、当たり前かもしれませんが、
いろいろな種類の紫陽花が、あちらこちらで咲き始めました。
この間まで、桜を愉しんでいた気がするのに、
月日の過ぎる速さは、まるで超特急のようです。
ぼんやりしていると、暑いなあと感じて、
ふと気がつくと、すでにあたりは紅葉かもしれません。
ここしばらく、曇りや小雨の日が増えています。
関東の梅雨入りは、平年は6月上旬から中旬なので、
いまはもう、走り梅雨かもしれません。

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#2118 最も目にするヒョウモンチョウ
ツマグロヒョウモンが、日光浴をしていました。
羽化から間もないのか、翅がまだ綺麗です。
かつては、このあたりにはいませんでしたが、
暑いくらいの場所を好むため、温暖化とともに棲息域が北に拡がり、
年に複数回の世代交代を繰り返して、どんどん増えるので、
いまでは、最もよく目にするヒョウモンチョウです。
どちらかというと、撮りやすい蝶かもしれません。
かなり近づいて、ファインダー一杯にフレーミングができました。

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#2120 球形の虫こぶ
バラハタマバチの虫こぶを、ノイバラで見つけました。
♯2110のボダイジュのものとは違い、こちらは球形です。
産卵された場所は、植物が異常な成長をして膨らみ、
白から次第に赤く色づいて、その部分だけが地面に落ちます。
中心部には幼虫がいて、身を隠すとともに、
内部を食べて育ち、翌年の春に成虫で出てきます。
まだ葉にある状態で、すでに穴が開いているものは、
このハチに寄生をするハチがいて、その仕業かもしれません。

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#2120 裏の顔
テントウムシは、よく結婚式でサンバなどを踊るので、
愉快な虫と思われていますが、実のところは極悪非道です。
ナミテントウの幼虫が、仲間を食べていました。
生きるためには問答無用、情け容赦はありません。
蛹になりかけている、動けない状態を襲われたようで、
くねくねして抵抗をしますが、万事休すです。
目の前にあれば、自分たちの卵でも口にします。
それも織り込み済みで、たくさん産んでいるのかもしれません。

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