■■■ 2025.7.15■■■
                #2141 猛暑は続く                
6月からの猛暑が続いて、人類は早くもばて気味ですが、
飛び回るのが仕事の蝶たちは、さらに大変だと思います。
日射しを避けて休んでいる姿を、よく見かけるようになりました。

撮影をする立場からすれば、ありがたくて、
当然のことながら、静止をしていると撮りやすいのですが、
きちんと熱中症の対策をしないと、こちらが動けなくなります。

ゴマダラチョウが、エノキの木のあたりをうろついていました。
どうやら、卵を産む場所を探しているようです。


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■■■ 2025.7.17■■■
#2142 なんとかひとりでも
カルガモは、10個以上も卵を産みますが、
事件や事故に遭い、すべてが大人になれるわけではありません。

この家族は、ついに1羽だけになりました。
いまはマンツーマンで、親が眼を光らせてはいるものの、
好奇心が旺盛な雛鳥は、ひとりでどんどん離れてしまうことがあり、
大丈夫だろうかと、見ていて心配になります。

直射日光の下だと焼鳥になりますよ、と注意をしながら、
涼しい木陰へと、子供を誘導しているようです。


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■■■ 2025.7.19■■■
#2143 ばらばらな花
関東地方の梅雨も、ようやく7月18日で終わりました。
平年とほぼ同じ頃で、遅くも早くもありません。
しかし、連日のように猛暑が続いていたのと、
梅雨前線は、とうの昔に消滅をしているので、
実のところは、すでにかなり前に明けたような気がします。

花というと、均整が取れて美しいイメージがあるものの、
シラヤマギクは花びらがばらばらで、咲き方も雑然としています。
植物の立場からすれば、人間の美的感覚に合わせる義理はないとはいえ、
もう少しなんとかなりませんかと、いつも思うのです。


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■■■ 2025.7.21■■■
#2144 南から来たトンボ
このあたりに多い大型のトンボといえば、ウチワヤンマですが、
タイワンウチワヤンマが、ごくたまに混じります。

名前の通りに、かつては南のほうで暮らしていたものが、
最近は生息地を拡げて、我が家のあたりまで来るようになりました。
お尻にある団扇がちいさくて、そこに黄色い紋様がないのと、
脚も黒一色なので、似ていても識別は容易です。

見たことがない、新しい昆虫に出会えるのは嬉しいものの、
気候変動の激しさも感じられて、なんとも複雑な心境です。


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■■■ 2025.7.23■■■
#2145 まだ7月ですが
梅雨明け宣言が出て、暑さに拍車がかかりました。
真夏のような日が続いていますが、まだ7月なのです。

背景の池に、木々の葉が映り込んで綺麗です。
手前にある草を、ぼかして薄く入れたので、

写真の左側を中心に、緑のフィルターをかけた感じになりました。
カワセミには色が被らないように、フレーミングをしています。

魚を目がけて飛び込んだ時の、水の音が涼しげです。
一茶さんなら、一句ここで詠んだかもしれません。



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■■■ 2025.7.25■■■
#2146 それでよいのかも
オニユリの花は鮮やかで迫力があり、肉眼では美しく感じますが、
写真にしようとすると、なかなか一筋縄ではいきません。

花びらが、くるくるとまるまるのが厄介で、
なおかつ重なり合いながら咲くので、雑然としてしまいます。
撮影をしながらこれでよいのだろうかと、いつも確信が持てないのです。

一輪だけの状態で、形がよさそうなものを見つけたので、
複雑に考えずに、シンプルに写しました。
ごく普通に撮れましたが、それでよいのかもしれません。


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■■■ 2025.7.27■■■
#2147 飲まず食わず
ケヤキの幹に、ウンモンスズメがいます。
この木の下で蛹になり、しばらく前に羽化をしたようです。

成虫には口がなくて、これから飲まず食わずで生きていくので、
幼虫の時代に、エネルギーを蓄えておく必要があります。
お腹がパンパンなのは、そのせいかもしれません。

体長は5センチほどで、ステルス戦闘機のような形をしています。
翅にある抹茶色の雲の模様が美しく、黒い頭巾も素敵なのに、
蝶ではなくて蛾だということで、人気がないのかもしれません。


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■■■ 2025.7.29■■■
#2148 猛暑継続中
アオサギが、いつも日光浴をしている木がありますが、
最近の猛暑が続く状況では、さすがに来ていなくて、
直射日光を避けて、木陰で休んでいました。

人間と違い羽毛に覆われているので、かなり大変そうです。
今年に生まれた子は、夏の暑さに驚いているのかもしれません。

あまりに気温が高いと、蚊の動きも鈍るようで、
35℃を超えると、ほとんど見かけなくなります。
おかげで落ち着いて撮影ができて、誠にありがたいことです。


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■■■ 2025.7.31■■■
#2149 唯一無二の形
まだまだ暑い日が続き、これからが夏本番ですが、
植物たちは、きちんと秋に向けて進んでいて、
いろいろな木々の実が、薄く色づき始めています。

コブシの花は、棒状にたくさんの雌しべがあり、
受粉をしたところだけが大きく膨らんで、独特な姿になります。

お気に入りの形を探すのが、いまの時期の散歩の愉しみです。
この写真は、下のほうだけが結実をしたもので、
ほのかなピンクに、そこはかとない色気を感じます。


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■■■ 2025.8.2■■■
#2150 楽しいのかも
ドクダミの葉で休んでいる、モノサシトンボのペアです。
交尾をした後でも、また別の雄と交わると、
前のものはキャンセルされて、新しいほうが有効になります。

そのため、相手の首をお尻の先で掴むという、
人間の世界では、およそ実現不可能な方法を用いて、
雌が産卵を終えるまで、束縛をしているのです。

ほとんど、ドメスティック バイオレンスのようにも見えますが、
なんだか、意外に楽しそうなのが不思議です。


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